
この記事では初心者にポケカを教える時に意識してほしい事、使用するデッキ、一回目の対戦と二回目以降の具体的な流れを解説していきます。
筆者は小学生くらいの子どもから大人までティーチングの経験があり、ブラッシュアップしてきました。
その経験を多くの方と共有し、人口を増やしてポケカを盛り上げたいと思い記事にしました。
またこの記事は教えるときに意識することの多い子どもが相手である前提に書いていますが、大人の方にも教えるときに参考になる部分はありますので是非最後までお付き合いください。
初心者に教えるときに意識すること
初心者に教えるとき、大切なことは初心者は何も知らない前提で教えるということです。
そのため、ここで紹介する意識することはポケカやカードゲームの知識が何も無くても活かすことができます。
デッキに入れるカードは説明文がシンプルなカードを選ぶ
初めてポケカを遊ぶ人でも説明文を読んですぐに何をすれば良いか分かるカードを選びましょう。
例えば、初心者向けのセット商品「ファミリーポケモンカード」に収録されているホップやエースバーンVは説明文が短く、初めてポケカをする人たちとって読みやすくシンプルなカードです。


対して、ブルーの探索やゼラオラVは条件を満たすことで恩恵を受けるカードで、専門用語などが説明文に含まれています。


そのため、初心者が初めてそのカードを見たときに
「特性って何?」
「れんげきって何?」
とカード1枚1枚に疑問を持ってしまい、本来学ぶべき対戦の流れなどが二の次になってしまいます。
そのため、最初はなるべくシンプルなカードを使って対戦を行いましょう。
好きなデッキで戦い・勝ち・楽しんでもらう
自分の好きなポケモンを使って勝つ喜びはこれからポケカを遊ぶために大きな体験になってくれます。
そのため教える側は複数のデッキを提示してどのデッキで戦いたいかを選んでもらいましょう。
伝わりやすい言葉で教える
分かりやすさを優先し、時には専門用語ではない説明をすることも大切です。
例えば、ワザを使うためのエネルギーについて教えるときはエネルギーをごはんと言い換えると伝わりやすいです。
ビクティニの場合はワザ「ほのお」を使うためには同じマークのエネルギー(ごはん)が付いていないと(おなかが空いて)ワザが使えない、といった説明をします。

対戦中に教える内容は実際に見せる
対戦中に教える内容は実際に見せることで、お手本になるので伝わりやすいです。。
特にそれぞれの行動を分解して説明することでより分かりやすい説明ができます。
例えば、トレーナーズの使い方を細かく分解すると…
- 使いたいトレーナーズを出しながら宣言する
- 説明文の通りに処理をする
- トラッシュする
と3つに分けることができ、これを実際に見せながら教えることで次の番に真似をすることでトレーナーズの使い方を実践しながら学ぶことが出来ます。
一度で全て教えず段階的に教える
ポケカはルールが多く、一気に詰め込み過ぎてしまうと混乱してしまいます。
一度の対戦で全て教えるのではなく、段階的に教えていきましょう。
以下は筆者が以前教えたときの一例です。
一戦目
教えること
- カードの読み方と種類
- エネルギーとワザの使い方
- 対戦をしながらの対戦の流れ
- カードの使い方
- きぜつの処理
- Vルール(サイドが2枚取れる)
一戦目は対戦を最初から最後まで楽しんでもらうことが目的で、対戦を行う時に重要な基礎的な内容のみを教えます。
長く教える、対戦しすぎると教える側も教えてもらう側も疲れてしまうので1時間以内に終わると良いです。
二戦目以降
教えること
- 特殊状態
- 特性
- ポケモンのどうぐ
- スタジアム
- 特殊エネルギー など
相手も一度対戦をしているので「そのカードがどんなカードなのか」ある程度理解してきていると思うので、二戦目以降は復習と新しい事を教えることが目的です。
また、教える側はあえて本気を出すことで「そんな風に使えばいいのか!」と驚きを与えることができます。
疑問やわからないことが無いか逐一聞く
何かを教えてもらっている時に頭に浮かんだ疑問を時間が経ったら忘れてしまった経験はありませんか?。
また、質問をしたいけど今は教えてもらっているから質問しにくいなと感じた経験はありませんか?
使用するデッキについて
おすすめのデッキを「おすすめの理由」、「どんな人におすすめか」を紹介していきます。
なお、品薄の状況が続いているため、購入しやすい市販のデッキを挙げていきます。
ファミリーポケモンカードゲーム

おすすめの理由
- シンプルなカードが多い
- 人気ポケモンが主役なデッキが3つ入っている
- これだけ買えばポケカができる内容
どんな人におすすめか
- 家族みんなでポケカを始めたい人
- 子どもにポケカを教えたい人
シンプルなカードが多い
ファミリーポケモンカードゲームに収録されているカードはピカチュウVやサナなどシンプルな説明文のカードがとても多いです。


デッキには特性、スタジアム、ポケモンのどうぐ、特殊エネルギー、いちげき・れんげきなどの特別なカードは入っていないので、まずは対戦の流れを学ぶデッキとしては非常に優れているデッキです。
字の大きさも拡張パックから出てくるカードより大きいので、読みやすいです。
人気ポケモンが主役のデッキが3つ入っており、使いたいデッキのマッチングがしやすい
ファミリーポケモンカードゲームにはデッキが3つ入っており、どれも人気のポケモンが主役になっているので好きなポケモン、好きなデッキを選んでもらうことができます。
また、非Vのポケモンもアニメや映画に登場している人気の高いポケモンが入っています。
エースバーンVデッキにはエースバーンVとタルップルVが、他にもイーブイやビクティニなどが入っています。


ピカチュウVデッキにはピカチュウVとゲッコウガVが、他にもカビゴンやゼラオラなどが入っています。


バンギラスVデッキにはバンギラスVとルカリオVが、他にもダークライやゾロアークなどが入っています。


これら3つのデッキから好きなデッキを選んでもらってティーチングをすることができるため、使ってみたいデッキのマッチングはある程度成功すると考えています。
実際私もティーチングを行う時は、ファミリーポケモンカードゲームを使用して使いたいデッキを選んでもらっています。
対戦に必要なグッズが揃う
内容も対戦に必要なグッズが全て入っているため、これさえあればポケカができます。
ダメカン、ポケモンコイン、プレイマット、どくマーカー、やけどマーカーと対戦を行うために必須のグッズは同梱されています。(※GXマーカーは同梱されていません)

また、持ち運びに便利なゴム製バンドやケースも付属しています。
現在全国のポケモンセンターなどでは在庫がまだあるようです。詳しくは各店舗にお問い合わせください。
ハイクラスデッキ2種


おすすめの理由
- デッキとして完成している
どんな人におすすめか
- 本格的に始めたい人
- 友人にポケカを教えたい人
デッキとして完成している
ハイクラスデッキは明確なコンセプトがあり、コンセプトに沿って戦うことで本格的な対戦を楽しむことができます。
ゲンガーVMAXデッキにはゲンガーVMAXのワザで大ダメージを与えるコンセプトに沿ったいちげきのカードで構成されています。


インテレオンVMAXデッキにはインテレオンVMAXの特性やワザを使いこなしてダメージを与えるコンセプトに沿ったれんげきのカードで構成されています。


デッキに収録されているカードはクロバットVやボスの指令など普段から多くのポケカを遊んでいる人が使っているカードを占めており、そのまま大会に出ても善戦できるでしょう。


但し、ルールを覚えるために最初に使ってもらうデッキとしては難易度が非常に高く、全くの初心者が助言無しでコンセプト通りにデッキを使いこなせるのは割と奇跡だと思ってます。
しかし、本格的に始めたいと考えているならハイクラスデッキを購入して損をすることは絶対に無いので、向上心が高い人や理解するのに時間がかからない人に教えるにはおすすめです。
現在公式オンライン通販サイトであるポケモンセンターオンラインではハイクラスデッキ2種の8月中旬以降の予約を行っています。


具体的な流れ
ここからは意識することで紹介したことを活かし、具体的なティーチングの流れを解説していきます。
また、お互いに使用するデッキはファミリーポケモンカードゲームのいずれかとします。
一戦目
一戦目はとりあえず一度遊んでみる、楽しみつつ勝ってもらうことが重要です。
そのため、教える内容は最低限にし、教える内容を増やしすぎないように気を付けましょう。
筆者の場合はこのような流れでティーチングを行っていました。
教える順番
- カードの種類
- ポケモンの読み方
- ワザの使い方とエネルギー
- サポートとグッズの違い
- 対戦をしながら実践
- 勝つのは相手
- 質問や疑問など確認
1.カードの種類
ポケモンカードにはどんな種類のカードがあってどのようなことが書いてあるのかを教えます。
まずは大きく分けてポケモン、トレーナーズ、エネルギーと3つに分けて説明します。
この時実際のカードを見せながら行うと伝わりやすいです。



この時に見せるカードもなるべくシンプルなカードを見せましょう。
2.ポケモンの読み方
カードの種類について説明したら次はカードの読み方を教えます。
ポケモンのカードには16個の欄があり、遊び方ガイドでは9つの欄について触れています。

ここで絶対に教えておきたいのは4つあり、それぞれ理由があります。
- HP:きぜつの判断になるため
- タイプ:弱点・抵抗力などワザ計算に関わるため
- 進化マーク(たねポケモン):対戦の準備でたねポケモンを出すため
- ワザ:ワザの説明をするために必要なため
他の事項についてはやりながら教えた方が印象に残りますし、教わる側からすれば早く実際に対戦がしたいはずです。
また、対戦前に詰め込むと疲れてしまうので、内容は最低限に絞っています。
3.ワザの使い方とエネルギー
ポケモンの読み方を教えながら自然な流れでワザとエネルギーの説明に移ります。
ここで教えたいのはワザはどうすれば使えるのかということです。
複数枚のポケモンのワザを参照しながら、クイズ形式でどのエネルギーを付ければワザが使えるかを覚えてもらうと良いでしょう。
4.サポートとグッズの違い
ポケモンとエネルギーについて説明が終わったので後はトレーナーズだけです。
トレーナーズはサポートとグッズだけ説明をします。
この2種の明確な違いは自分の番に使える枚数が異なること、カード右上の文字の色が異なることです。
サポートは自分の番に1回しか使えず、色はオレンジ色です。

グッズは自分の番に何回でも使え、色は青色です。

また、この時に使ったらトラッシュに置くというトレーナーズの使い方の流れに軽く触れることでトラッシュの説明も一緒に出来るので理解度に合わせて教えても良いでしょう。
5.対戦をしながら実践
カードについての基本情報を全て教えたらいよいよ対戦です。
もちろん準備から最後まで行います。
ここで新しいことがたくさん出てくるのでそこに触れるタイミングで説明を行います。
例えば、対戦の準備でサイドにカードを置きますが
その時にはカードを置くことだけ説明し、きぜつの解説をする時にサイドを取る解説を入れます。
また、教える内容も番毎に1個とし、それを実践してもらい知識の定着を目指します。
例えば、トレーナーズの使い方を教える場合はサポートのみ教え、自分の番に1回しか使えないことを覚えてもらいます。
次の番にグッズを教え、自分の番に何枚でも使えることを教えることで、対戦前に教えたサポートとグッズの違いを改めて学ぶことができます。
さらに次の番以降は普段行うサポートとグッズをたくさん使っているのを見せることで、「そうやって使えるのか」という発見を与えることができます。
6.勝つのは相手
対戦に勝つのは教えてもらっている側です。
しかし、一方的な試合ではなくサイド複数取りによる逆転やこちらもサイドが5枚取れたけど負けるといったような白熱した対戦を行ってください。
特にサイド複数取りは逆転による勝利を演出でき、印象に残しやすいのでお勧めです。
明らかに手を抜いた対戦ではなく、ルールを教えながら全力で戦い、そして負ける。
良い勝負が出来きそれに勝てた喜びは良い思い出になってくれるでしょう。
7.質問や疑問など確認
対戦が終了したら最後に教えた内容についてかるく触れながら質問や疑問が無いか聞きます。
また、対戦中にも何度か質問や疑問が無いか確認をすることでより知識の定着を目指します。
二戦目以降
二戦目以降の目的はそれまでの復習と新しいことを学ぶことです。
そのため具体的な流れは無く、その人に合わせて対戦を行います。
特殊状態や特性などを教えていないのであればそれらについて対戦前に説明をし、実際に使用します。
対戦の流れについては学んだので、それを実際に出来ているか見つつ忘れてしまった内容について解説・補足を行います。
また、ポケカをやってきている人ならできるカードを組み合わせることでアドバンテージを得る方法を初心者は知りません。
例えば、一見トラッシュがもったいなく感じてしまう博士の研究ですが、わざとエネルギーをトラッシュしてメタルソーサーを使うことでエネルギーを自分の番に複数枚付けることができます。


このような組み合わせを見せることで、「そうやって使えばいいのか」という発見を与えることができます。
まとめ
今回はポケカを初心者に教えるときに意識すること、使用するデッキ、具体的な流れについて解説してきました。
ポケカをこれをきっかけに家族と、友人と一緒に始めたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
また、ルールはわかったけど「デッキを作るのが難しい」という方はマンツーマンでデッキ作りのお手伝いをする企画を現在行っているので是非下のツイートをRT、リプライにて使いたいカードを1枚教えてください。
Twitterをしていない方は当ブログのコメント、もしくはお問い合わせにてお願いします。
デッキ作りの相談マンツーマンで乗ります✏️
— karna かるな (@kHc4kuc4H0x3Dd0) July 12, 2021
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