ポケカを初めていざ「自分のデッキを作ろう!」となってもどうやって作ればいいかわからないですよね。
この記事では、ポケカ歴5年の現役プレイヤーが提案するデッキの作り方を紹介していきます。
なお今回はメインとなるポケモンを選んでデッキを組んでいく方法を1から紹介していきます。
そのため、デッキとしての目標はジムバトルや友人とある程度戦えるレベルのデッキの完成です。
そして今回はピカチュウVMAXをメインに選んでこんなデッキを組みました。

詳しい作り方は後ほどしっかり解説します。
デッキ作りの方法
今回は一例として筆者が実際にデッキを組んでいきます。
この後、完成したデッキを見ながらなぜこのようなデッキになったかを解説します。
その1-メインとなるポケモンを決めていく
まずはあなた自身が「デッキのメインとして使いたいポケモン」を選びましょう。
今回筆者はピカチュウVMAXを選びました。

ポケモンを選んだらそのポケモンが
- どんな特性とワザを持っているのか
- どんなポケモンと合わせたら良いか
と考えます。
どんな特性とワザを持っているか
特性とワザを把握することでどんなポケモンと組み合わせるべきかが見えてきます。
例えばピカチュウVMAXの場合、ワザ「キョダイボルテッカー」は元々120ダメージで、エネルギー全てをトラッシュすることで270ダメージを与えることができます。

毎番270与えるためには雷エネルギーを1回の番で3枚付けなければいけません。
また、エネルギーはトラッシュする必要があるので、エネルギーを手札から付けるのには限界があります。
どんなポケモンと組み合わせたら良いか
メインとなるポケモンの持つ特性とワザのを把握したら一緒に組み合わせるポケモンを考えます。
一度ピカチュウVMAXの持つワザについておさらいすると
- 大ダメージを与えるためには雷エネルギーを全てトラッシュする必要がある
- そのため毎回大ダメージを与えるには1回の番でエネルギーを3枚付ける必要がある
- エネルギーをトラッシュするため、手札から付けるのには限界がある
そこから考えると組み合わせとして最も適切なのはモココであるといえます。

モココの特性「エレキダイナモ」はトラッシュにある雷エネルギーをベンチポケモンに付けることができます。
そのため、ワザ「キョダイボルテッカー」で雷エネルギーをトラッシュ
→ モココの特性「エレキダイナモ」でトラッシュした雷エネルギーをベンチポケモンに付ける
という流れで大ダメージを与えつつ、トラッシュしたエネルギーを活用することができます。
また、トラッシュにエネルギーがあれば毎番使えるため、継続的な支援ができます。
対抗馬としてマルマインの特性「エネエネはつでん」がありますが、こちらは一度きりなのときぜつさせてエネルギーを付けるので扱いが難しいのでモココを選びました。

メインとなるポケモンと組み合わせるポケモンが決まったら、デッキを組むには必要不可欠な汎用カードを入れていきます。
その2-汎用カードを入れていく
汎用カードとはその名の通りどんなデッキにも入る万能カードで主に
- ポケモンー山札を引く・相手を妨害する
- グッズ-山札からポケモンを手札に加える・入れ替える
- サポートー山札を引く・相手を妨害する
などができるカードが当てはまります。
ポケモンー山札を引く・相手を妨害する・ポケモンを守る
ポケモンの汎用カードはベンチに出たとき・進化した時にに使う特性を持ったポケモンや場にいることではたらく特性を持つポケモンが多いです。
代表的なポケモン、デデンネGXとクロバットGXはほとんどのデッキに入るポケモンです。
デデンネGXの特性「デデチェンジ」は手札をトラッシュしてから6枚引くので、サポートが使えない先行1回目の番に山札を引く手段として多用されています。

クロバットVの特性「ナイトアセット」は手札が6枚になるように山札を引くのでデデンネGXと比べて引ける枚数の期待値は低いです。

この2枚は状況に合わせて使い分けられ、様々なデッキで使われています。
マーシャドーは特性「リセットホール」を持っており、自身をトラッシュすることで、場に出ているスタジアムをトラッシュすることができます。

マーシャドー自身をトラッシュするためベンチに空きを作れるため、新しくポケモンを出すこともできます。
ミュウは特性「ベンチバリア」を持っており、ベンチポケモンがダメージを受けなくすることができます。

主にれんげきウーラオスのワザ「キョダイレンゲキ」への対策として使われています。

特にこのデッキはモココがベンチにいる必要があるので迷わず採用しました。
グッズー山札からポケモンを手札に加える・入れ替える
ポケモンカードゲームはいかに早くポケモンを場に出して攻撃する準備を整えるかが重要です。
そのためには山札からポケモンを手札に加えることができるグッズは欠かせません。
最も多くのデッキに使われているクイックボールは手札をトラッシュすることで山札から好きなたねポケモンを手札に加えることができます。

このデッキでは主にピカチュウVとメリープを加えますが、状況に合わせて他のたねポケモンを加えても良いでしょう。
もちろん先程紹介したデデンネGXやクロバットVを手札に加えた場合は、ベンチに出して特性を使うことでさらに山札を引けるのでできることが増えます。
他にもHP90以下を手札に加えることができるレベルボールや

手札にあるポケモンを山札に戻して好きなポケモンを手札に加えることができるポケモン通信など様々です。

他にもこのようなグッズは多くあります
例えば、進化ポケモンを手札に加えることができるしんかのおこう

超タイプのたねポケモンまたは超エネルギーを手札に加えることができる霧の水晶など様々です。

また、ポケモンを入れ替えることは対戦において重要な要素であるため、入れ替えができるグッズは多用されます。
ポケモンのどうぐでは、ふうせんがにげるための必要エネルギーを減らすことができます。
ふうせんを付けることでエネルギーをトラッシュせず気軽ににげることができるようになるので多くのデッキに使われています。

発売当初から存在する定番カード、ポケモンいれかえはにげるを温存しながら使えるのでエネルギーが無駄になりません。

サポートー山札を引く・相手を妨害する
手札の枚数=できることの数であるため、手札をより多く引けるサポートは必要です。
博士の研究はサポートの中では最も多い7枚引けるカードです。

そのため、多くのデッキに4枚採用されます。
このデッキにも4枚採用しました。
山札を引くカードの中には溶接工など山札を引きつつ、エネルギーを付けることができるカードなどもあります。

他にも相手の場のポケモンの数だけ山札を引くエリカのおもてなしなどのカードもあります。

一方妨害ができるサポートは勝ち筋を見出したり、対戦を有利に進めることができます。
特にボスの指令は相手のポケモンを選んで入れ替えることができるので、HPの低いポケモンGXやポケモンVを狙ってきぜつさせることができます。

対戦の終盤はボスの指令があれば勝てるといった場面が多く、重要なサポートであると言えます。
他にもマリィは自分の手札を入れ替えつつ相手の手札も入れ替えるので、相手の手札が多い場面などで活躍してくれ妨害と手札交換が同時に行えます。

その3-ポケモンを入れる
ピカチュウVMAX以外にも活躍してくれるアタッカーや支援してくれるポケモンを入れていきます。
サンダーはワザ「スナイプサンダー」でエネルギーを全てトラッシュする代わりに相手のポケモンV・GXに160ダメージを与えることができ、ベンチにいる厄介なポケモンやHPの低いポケモンV・GXを狙ってきぜつさせることができます。

ワザ「スナイプサンダー」のデメリットであるエネルギーのトラッシュも、このデッキの場合はモココの特性「エレキダイナモ」で再利用できるため気にせず使えます。
カプ・コケコVはにげるために必要なエネルギーが0個なので扱いやすいポケモンです。

ワザ「スパイクドロー」は攻撃しながら山札を引け、ワザ「サンダーボルト」は大ダメージを与えることができるのでポケモンVのアタッカーとしても活躍してくれます。
クワガノンVはワザ「パラライズボルト」で相手のグッズ使用を制限できるのが強力です。

こちらはベンチでポケモンを準備しつつ、相手のグッズを止めて時間稼ぎをしてくれるため採用しました。
その4-トレーナーズを入れる
デッキに合わせてトレーナーズを入れていきます。
リセットスタンプは相手の手札を全て山札に戻し、その後相手はサイドの枚数だけ山札を引き直させることができます。

特に終盤においては相手の手札少なくすることができ、逆転を狙うことも可能です。
レスキューキャリーはトラッシュからHP90以下のポケモンを2枚選んで山札に戻すことができます。

このデッキの場合、モココの存在が重要なので継続的なダメージを狙うためにモココが少なくならないように入れました。
とりつかいは3枚引きつつポケモンをいれかえるサポートです。

モココはベンチポケモンにエネルギーを付けることができますが、バトルポケモンにエネルギーを付けることができません。
そのため、にげるやポケモンいれかえを使って入れ替えながら戦いますが、できない状況が来るかもと思い入れることにしました。
スタジアムとしてはトキワの森を入れました。

雷エネルギーをトラッシュして特性「エレキダイナモ」が使えるようにし、手札に基本エネルギーを加えていきます。
その5-エネルギーを入れる
基本エネルギーと特殊エネルギーを入れていきます。
スピード雷エネルギーは付けることで山札を2枚引くことができます。

エネルギーを付けながらこの番に出来ることが増えるので優秀な特殊エネルギーなので採用しました。
各カードの採用枚数と理由
各カードについて、紹介したカードたちを基に作成したデッキがこのようになりました。

各カードの枚数を考える時に筆者は以下の事を考えます。
- 各カードのバランス
- 使いたいタイミング
これについて他のデッキを例に挙げながら詳しく解説していきます。
各カードのバランス
ポケモンカードのデッキはポケモン・トレーナーズ・エネルギーのバランスが非常に重要です。
ポケモンが多すぎてもいけませんし、エネルギーが多すぎてもいけません。
画像は昔筆者が使用していたデッキです。

30枚デッキが主流だった当時ですが、かなり偏りがあり上手く回せた記憶はないです(笑)
以前公式の冊子(名称は忘れてしましました)にておすすめの枚数が
- ポケモンー15~20枚
- トレーナーズ20~25枚
- エネルギー10枚~15枚
と書かれていました。
現在のデッキの多くがこのバランスに則っており、筆者のデッキもこのバランスです。
使いたいタイミング
デッキに入れるカードは対戦中に如何に使いたいタイミングが多いかで採用枚数が変わります。
使いたい場面が多い、場に出しておきたいカードは枚数が増える傾向にあります。
ただし例外はあるので当てはまらないデッキもあります。
メインのポケモンー3~4枚
メインのポケモンはアタッカーとして常に場に出ていて欲しいので多めの採用です。
特にメインのポケモンがデッキにとって重要な要素である場合、4枚入る構築もあります。(例:こくばバドレックスVMAX)
改めてPJCS結果報告
— ウィリアム (@william_poke) July 18, 2021
予選
〇〇〇〇✕〇〇〇✕
7-2 39位
決勝トナメ
1.〇〇 2.〇〇 3.〇✕〇 4.✕〇〇 5.✕〇〇 6.〇〇
優勝しました! pic.twitter.com/x5YXewk7AF
サブアタッカーー1~2枚
サブアタッカーは弱点を突いたり、妨害を行ったり、メインのポケモンとは異なる役割を持ちます。
そのため、想定する状況に対してピンポイントで使うため、あまり多くデッキに入れてしまうと今欲しいカードを引きにくくなります。
そのため多くても2枚採用が一般的です。
以下はサブアタッカーが悪ニンフィアVMAXデッキです。

このデッキはニンフィアVMAXを中心にサブアタッカーとしてれんげきウーラオスVMAX、ガラルファイアーVがそれぞれ弱点を突きながら戦うためそれぞれ2枚ずつの採用が一般的です。
支援するポケモンー2~4枚
支援するポケモンはワザを使うためにエネルギー加速をしたり、デッキの回転速度に貢献してくれます。
れんげきウーラオスVMAXデッキの場合メッソン・ジメレオン・インテレオンがこれに該当します。

特性「うらこうさく」や特性「クイックシューター」を活用しHPを減らしながられんげきウーラオス
のワザ「キョダイレンゲキ」でサイド複数取りを狙えるようにしています。
汎用ポケモンー1~2枚
デデンネGXやクロバットVなどの汎用ポケモンはベンチに出して役割が終わるので1~2枚の採用です。
デッキによっては必要ない場合もあるので入れている他のカードと相談しながら入れましょう。
クイックボールー2~4枚
クイックボールは現在一部を除く多くのデッキで4枚採用されています。
デデンネGX、クロバットVなどの汎用ポケモンも手札に加えることができる重要なグッズです。
その他山札から手札に加えるトレーナーズー2~4枚
しんかのおこうやポケモン通信などクイックボール以外の山札からポケモンを手札に加えるグッズはデッキによってどのカードを入れるか異なります。
そのため、どのようなデッキなのかを考えながら入れていくことになります。
考え方の指標として、筆者の場合は
- 進化ポケモンが多い―しんかのおこう
- HPが90以下のポケモンが重要な役割を持っている―レベルボール
- 進化ポケモンよりたねポケモンの方が多い―ポケモン通信
と考えると良いでしょう。
ポケモンを入れ替えるトレーナーズー2~3枚
現在ポケモンを入れ替えるためのトレーナーズはほぼ必須のカードです。
にげるためのエネルギーが多いポケモンで構築されている場合は採用される枚数が多くなる傾向にあります。
その他グッズー1~2枚
デッキを組んでいると自由に入れることができる枠がある程度できるのでそこに入れます。
そのため、常に使いたいカードではなく、ピンポイントでの使用になるため少ない枚数になります。
博士の研究-2~4枚

博士の研究はデッキの回転力を上げる重要なサポートです。
そのため、ほとんどのデッキには4枚採用されます。
メロンなどエネルギーを付けながら山札を引くカードがデッキに入る場合はこれに限りません。

その他山札を引くサポートー1~4枚

博士の研究以外の山札を引くサポートはデッキによってどのカードを入れるかが異なります。
そのため、デッキの傾向に合わせて採用枚数を考えます。
基本的にはマリィなどが多いですが、他にもヒガナの決意やコルニの気合などがあります。


デッキに合わせてどのカードを入れるかはよく考えて入れましょう。
ボスの指令-1~4枚

ボスの指令は相手のベンチポケモンを選んでバトル場に出すことができます。
そのため終盤には「ボスの指令があれば勝てる」という状況も珍しくないほど対戦を決定するために重要なカードです。
デッキによっては相手のHPが低いポケモンをボスの指令を使ってバトル場に出させて倒していくなどの戦略があったりするので、欲しいタイミングが多い場合は多めの採用になります。
スタジアムー1~4枚

スタジアムは相手の妨害をするものとこちらを有利にする2種類があります。
そのため、デッキによって入れる枚数が変わりやすいです。
「ルールを持つポケモン」の特性を無くして相手の動きを鈍らせながら戦う場合は頂きへの雪道などが強力です。
なおルールを持つポケモンについてはこちらで解説しています。
まとめ
今回はデッキの作り方を1から解説していきました。
各カードのバランスや採用する枚数など細かく解説してきたので長くなってしまいました。
良ければいざという時読めるようにブックマークしておくと良いと思います。
より良いデッキ作りができるようになれば嬉しいです。
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