拡張パック「フュージョンアーツ」に新規VMAXとしてシャンデラVMAXが発表されました。
この記事ではシャンデラVMAXの基本情報をまとめつつ、強さについて他の炎ポケモンVMAXと比較しながら考察していきます。
シャンデラVMAXの基本情報

HP | 320 |
特性 | じゅばくのかげろう バトル場にいるかぎり相手は手札からポケモンのどうぐを出せなくなる |
ワザ | ダイポルターガイスト 相手の手札を見て、その中のトレーナーズの枚数×70ダメージ |
弱点 | 水 |
にげる | 2個 |
イラスト | AKIRA EGAWA (@rev_akira) |
シャンデラVMAXの特徴は何といっても特性「じゅばくのかげろう」とワザ「ダイポルターガイスト」にあります。
相手のポケモンのどうぐをロックすることで手札にトレーナーズを多く握らせるため、ワザのダメージを大きくすることができるのは非常に相性の良い特性とワザ構成であると言えます。
また、ワザ「ダイポルターガイスト」はゲンガー&ミミッキュGXのワザ「ポルターガイスト」の強化版といった感じであり、手札のトレーナーズ1枚あたりの上がり幅が大きくなっています。

トレーナーズが5枚あれば350ダメージなので、全てのVMAXをワンパンできます。
そのため、炎タイプならでは高火力ポケモンです。
シャンデラVMAXの評価と強み
既に多くのプレイヤーが強いと評価しているシャンデラVMAXですが、筆者も同意見でかなり強いと感じています。
3つ強いと考えている部分を紹介していきます。
溶接工と相性が良い

1つ目は溶接工との相性の良さです。
ワザ「ダイポルターガイスト」は炎+無で使えるため、溶接工1枚でワザを使えるようになり、手札からエネルギーを付ける権利を温存することができます。
これはビクティニVMAXも同じですね。

そのため、単騎でも強いし、他のポケモンと組み合わせても強いです。
例えば、エースバーンVは相手が手札が少なくなったタイミングや、ポケモンVのため取られるサイドの枚数をずらすことができます。

トラッシュを行う必要はありますが、多くのポケモンVをきぜつさせることができます。
特にたねポケモンで戦うデッキには、タフネスマントや大きなおまもりが採用されますが、特性「じゅばくのかげろう」によってそれらが付いている可能性は低いので相性が良いです。
しかし、安易にシャンデラVMAX以外のポケモンをバトル場に出してしまうと次の番はポケモンのどうぐを付けさせてしまうリスクがあるので、最適なタイミングで使いたいです。
ぐんぐんシェイクとの相性が良い

シャンデラVMAXを出す前に相手にポケモンのどうぐを付け切られてしまうと折角の特性を活かしきることができません。
そこでぐんぐんシェイクを採用することで最速で先行1回目の番から進化させることができます。
現在は【グレイシアVMAX/ヨノワール】で最速でオーロットを出すために採用されていたりします。


しかし、もともとサマヨールに進化するためにヨマワルの特性「ひとだましんか」で手札を3枚トラッシュしたりと出すために多くのリソースを割く必要があるため、作りたい状態を再現することが難しいかったため採用は減っていった印象です。

シャンデラVMAXの場合はシャンデラVとぐんぐんシェイクさえあれば進化まで持っていけるため、盤面の再現性はかなり高いと思います。
特に現在は手札にあればとりあえず付けておきたいふうせん、タフネスマント、大きなおまもりなどが多く採用されるため、より早くロックする必要があると考えています。



これらを後攻1回目の番から止めることができれば対戦の流れを一気に自分側に持っていくことができるでしょう。
青天井のワザを持っている
シャンデラVMAXの持つワザ「ダイポルターガイスト」は青天井のワザです。
例えば、手札の内4枚がトレーナーズなら280ダメージ、5枚がトレーナーズなら350ダメージを出せます。
4枚でTAG YEAM GXを、5枚あればVMAXを一回できぜつできるため、かなり強いです。
特に大きなHPを持つムゲンダイナVMAXも大きなおまもりが付いているのが一般的ですが、特性「じゅばくのかげろう」で付いていない想定なら5枚できぜつできます。

しかし、相手の手札依存のため、リセットスタンプを終盤に使いにくいのは気になります。

また、シャンデラVMAXを意識して相手が手札を少なくしていればマリィやサナで相手の手札を増やすのも良い反面、リスクがあるのは覚えておきましょう。


相性の良いカード
シャンデラVMAXですが、すでに多くのプレイヤーに注目されていて、相性が良いと言われているカードがいくつかあります。
オムスター

特性「かせきのしがらみ」は所謂グッズロックができます。
そのため、ポケモンのどうぐに加えてグッズも止めることができるため、よりワザ「ダイポルターガイスト」のダメージ底上げに貢献できます。

しかし、ポケモンけんきゅうじょが必須になったり、ベンチポケモンを相手より少なくする必要があるため、やや堅苦しくなってしまいます。
そのため、引けなければ強みを活かしきることはできません。
ですが、グッズを止めることができれば、動きを大きく制限することができますし、コンスタントに高火力を出すことができ、まず候補に挙がる1枚です。
びっくりボックス

相手のトラッシュのカードを手札に戻すことができるグッズです。
基本相手の手札を増やすことは相手にとってアドバンテージになってしまうので、今まであまり脚光を浴びませんでしたが、ワザ「ダイポルターガイスト」の打点を確実に70大きくすることができます。
おそらく特性「じゅばくのかげろう」の影響で相手は使えなくなっているポケモンのどうぐをトラッシュしているはずなのでそれらを戻すのが有効的です。
ぐんぐんシェイク

先程も紹介しましたが、ポケモンのどうぐを使わせないようにする動きに徹底するなら採用の余地があります。
ただ、一度使ったらほとんど役割がないためデッキの枠を埋めてしますのは気になります。
他の炎タイプVMAXと比較する
ではシャンデラVMAXは他の炎タイプのVMAXと比較してみましょう。
過去に大会である程度活躍していた2枚を取り上げます。
ビクティニVMAX

対ポケモンVならエネルギーコスパの良さから、先行を取ることができれば一気に制圧することができます。
プレイスタイルは異なりますが、どちらも強みを押し付けるプレイスタイルです。
しかし、ビクティニVMAXの場合は汎用的なトレーナーズやポケモンのみでデッキが組めるため、シャンデラVMAXの特殊な構築とは異なり標準的な動きができるので、大会などを考えるとビクティニVMAXにやや軍配が上がります。
マルヤクデVMAX

使用率がソードシールド初期は多かったマルヤクデVMAX
徐々にダメージが大きくなっていく青天井のワザ「キョダイヒャッカ」が特徴的ですが、水デッキが環境に多いのでやや使いずらい印象です。
しかし、今の環境はマルヤクデが活躍していた時より高速化しており、悪パーフェクションは先行2回目デッドムーン、れんげきウーラオスVMAXはヨガループで追加で番を行ったりしてきます。
そのため今の環境ではより早さが求められ、より早く高火力を出せるであろうシャンデラVMAXに軍配が上がります。
構築の候補
9月1日時点での筆者の考える構築候補を2つ紹介します。
ぐんぐんシェイク単騎型
ぐんぐんシェイクによってシャンデラVMAXを素早く展開する型です。
単騎なのでポケモンの枚数が極端に少なく、トレーナーズを多く入れることができるのが強みです。
しかし、攻め方がワンテンポなのでサイドをずらすのが難しいのがネックです。
グッズロック型
こちらはレギュ落ちまで限定です。
オムスターの特性でグッズをロックすることで、相手の手札にグッズを抱え込ませます。
こうすることで、ワザ「ダイポルターガイスト」のダメージを安定させつつ、相手の動きを抑えることができます。
しかし、ポケモンのけんきゅうじょに依存するため、デッキとしていざという時に苦しくなるのは気になります。
まとめ
今回はシャンデラVMAXについて様々な角度から考察してみました。
ポテンシャルはかなりあるので今後も注目しておきたいです。
個人的にはイラストもかなり好みなので作りたいと思っています。
その時はまた別途記事にしますのでお楽しみに。
最後まで読んでくださりありがとうございました、面白かったら下のハートマークを押してくれると嬉しいです。
他にもポケカのルールのことなどまとめているので、是非読んでくれると嬉しいです。
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